第4の災害、シロアリ
シロアリは地震、台風、火災に次ぐ第4の災害と言われます。 特にその被害は建物の外側からは発見しにくく、4〜5月ごろの昼間大量の羽アリが飛び出して気が付く方がほとんどです。
放っておくと家屋が倒壊
イエシロアリの羽蟻は6〜7月ごろの日没後に電灯に群飛してきて気づきますが、その時にはすでに家屋は被害を受けており、土台から柱、壁の内部へどんどん被害を広げ、屋根の木部まで食い荒らし、放って置くと家屋が倒壊します。
よく見かけるのは、玄関や浴室のタイルの亀裂、台所の排水管からの漏水です。
特に浴室のタイルの目地切れや、亀裂に気づかずにいると、床下はシロアリと腐れの被害が広がり、大掛かりな補修工事が必要になります。
被害の多い場所は?
被害の多い場所は、浴室と台所の水回りと湿気の多い玄関です。
また雨漏りがあると2階から屋根まで食害します。
羽蟻を見たら早急に防除処理をする事です。
被害を与えるシロアリの種類と分布
日本には十数種のシロアリが生息しています。この中で住宅に被害を与えるのは主にヤマトシロアリとイエシロアリの2種類だったのですが、近年アメリカカンザイシロアリが神奈川県や東京都で見られるようになってきました。カンザイとは「乾材」を食害するので、ヤマトシロアリ等のように湿った床下等の木材を食害するのではなく、小屋裏等の木材まで食害するので、放っておくと文字通り家が崩壊します。未だ完全な駆除方法が確立されておらず、また再発生の可能性の非常に高いやっかいな白アリです。
ヤマトシロアリは全国的に分布していますが、イエシロアリは1月の平均気温が4℃以上の等温線以南の神奈川県以西の四国、九州、沖縄に分布し、特に海岸線に多く分布しています。
シロアリの防除には、土台や柱等の木材に防蟻剤を吹き付けたり、穴を開けて加圧注入したり、塗布したりする『木部処理』と床下や家の回りの地面に薬剤を散布して染み込ませて薬剤のバリアを作って土の中を移動してくるシロアリを近づけられないようにする『土壌処理』があります。
床下木部工事
- ドリルによる穿孔と薬剤の加圧注入による処理
- 当社の床下の木部処理は、写真のように土台、柱、床束、大引き等の木材に電動ドリルで穿孔し、薬剤を加圧注入します。
- 木材の内部に薬剤を浸透させた後、薬剤処理した木栓を穿孔した穴に打ち込み埋め、床下全面の木部に薬剤を吹き付け処理をします。
- ※穴は建物の強度に影響を与えることはありません。
床上木部工事
浴室、洗面所、トイレ、玄関、勝手口等シロアリの被害を受け易い場所は、丁寧な処理をします。シロアリの被害が無い所でも穿孔し予防処理をします。特に浴室は、(ユニットバスを除く)壁のタイルの目地に4ミリの穴を開け、薬剤が四方に拡散する特殊なノズルで壁の内部の木部に薬剤を充分に加圧注入します。また洗い場の床下は通常土で埋め戻され、その上にコンクリートスラブがあり、タイルが貼ってあります。このタイルに穿孔し、タイルの下の土中に薬剤を加圧注入します。穿孔した穴は木栓を詰め、防水処理をして、表面にはセメントを詰めます。玄関も状況により同様の処理をします。
- 当社の土壌処理
- 当社では、床下の基礎の内側、束石の周囲、水回り部分は特に丁寧に処理します。幅20〜30pの帯状に薬剤散布をし、また床下土壌全面に薄く面状に散布します。家の外周のコンクリート基礎まわりにも、幅20〜30pの帯状散布をします。
- 居住者の安全をテーマに開発された薬剤を使用
- 当社で使用する薬剤は、居住者の安全をテーマに開発された白蟻駆除剤を使用しております。また、お客様のご希望により、天然ヒバ油製剤、天然除虫菊製剤などの天然成分を使用した薬剤もご選択いただけます。
《土壌処理剤》オプティガードZT人及び動物への毒性が低く、安全性の高い薬品です。殺蟻剤の中で最も早く効果を出し、残効性があります。 |
《木部処理剤》オプティガード20EC防蟻+防腐+防カビ効果があります。低臭性で施工中、施工後の異臭もなく、安全性の高い防蟻剤です。 |
《土壌処理剤》タケロックMC50E散布中、散布後もほとんど臭わない超低臭性。 |
《木部処理剤》タケロック3W施工中、施工後もほとんど臭わない低臭性。 |
- これらの薬剤の特長
- 室内空気汚染の心配がなく、シロアリ防除薬剤として防蟻、防腐、防虫、優れた安全性と効力持続性、超低臭性、耐アルカリ性、非忌避性を供えております。
- また、この薬剤は下記の3団体の認定薬剤です。
(社)日本しろあり対策協会認定薬剤
(社)日本木材保存協会認定薬剤
(財)日本文化財虫害研究所認定薬剤
風通しの悪い床下はシロアリ好み
風通しの悪い床下は、シロアリが住み着き易くなります。またカビが繁殖し、腐れが進行して、歩くと床がふわふわして、柱や束が沈下して、雨戸や襖の立て付けが悪くなって来ます。
こうした場合、お客様のご要望により、床下補強工事、調湿剤敷設工事、床下換気扇設置工事等を行っております。
見積書を提出し、ご納得頂けましたら契約し、工事をさせて頂いております。
床下換気扇を設置した場合の効果
結露の防止効果 | 換気扇による強制換気をすることで結露を防止する。 |
腐朽菌の繁殖抑制 | 腐朽菌の繁殖を抑制し、カビの発生を防止する。 |
シロアリ発生抑制 | シロアリやダニの発生を抑制する。 |
アレルギー予防 | アトピーなどのアレネギーの予防に役立つ。 |
結露の発生メカニズム
夏期は外気温30℃・湿度60%。床下温度21.4℃で(温度差8.6℃)で床下は結露します。
冬期は室内温度15℃・湿度60%。床下温度7.3℃で(温度差7.7℃)で床下は結露します。