ハクビシン・アライグマの発生と被害
諸説ありますが、日本での発生は、毛皮を取るためやペットにする為、人間が持ち込んだ物のようです。毛皮としての価値が無くなり、あるいはペットとして手に余ったものが、野に放たれ繁殖しました。
果物を好んで食べますが、雑食で繁殖力が強く適応力があります
この為安定した食べ物(人間のゴミ)と町にある分散化された緑や静かな下水道などを求め街中に侵入してきています。そして、住み易い環境を求め、民家の床下や天井裏に侵入してきます。
ハクビシン・アライグマが侵入してくると、走り回る大きな音や、糞尿によるシミや異臭、さらにそこから発生する害虫などの2次的被害が発生します。
アライグマの媒介する感染症
アライグマは狂犬病に感染している可能性があり、注意が必要です。
また、現時点で国内では発見されていませんが、アライグマ回虫卵が糞内にいる可能性があるので、予防の為にも早めの駆除と殺菌が必要です。
ハクビシン・アライグマの駆除
宅内に侵入したものを追出し、再侵入を遮断することが最も効果的です。
- 建物内からの追出し工事
- 忌避効果のあるスプレーで天井裏や床下を充満させ、建物から追出します。
- 侵入口遮断工事
- 主に建物外壁にある侵入口を徹底的に調査し、完全に遮断します。
- 殺菌・消毒工事
- 侵入されていた場所に殺菌剤を散布して、消毒消臭します。
ハエ類の発生源と被害
飲食店や食品工場等でトラップ(罠)に捕獲される多様な飛翔昆虫の中で最も多いのがショウジョウバエやノミバエ等の微小なハエ類とチョウバエです。
こうしたコバエ類の発生源は、一般家庭では腐った果物や野菜、台所の塵芥、ぬかみそなどであり、ビルや飲食店、食品工場等では、コバエ類の他にチョウバエが地下の雑排水槽、排水溝、浄化槽などの有機物が蓄積している場所で大量に発生することがあります。
食品工場や共同調理施設、給食施設等で食品混入種として、また感染症を媒介する昆虫としてしばしば問題になります。
地方では、家住性のイエバエが畜舎の敷きわらや堆肥、鶏舎等から、また有機肥料を大量に使うビニールハウス内で大発生し、近隣への飛翔がトラブルになることがあります。
ハエ、ゴキブリの媒介する感染症
ハエやゴキブリが伝播する消化器系感染症として、細菌性赤痢、腸チフス、コレラ、O−157(腸管出血性大腸菌)、急性ウイルス性肝炎(A型およびE型を除く)、サルモネラ(細菌性食中毒)等があります。
蚊の発生源と被害
蚊は世界的に見た場合、衛生上最も重要な昆虫です。
蚊によって媒介されるマラリヤ、デング熱、フィラリア症(※)、ウエストナイル熱等は今日でも熱帯、亜熱帯地方で猛威をふるい主な死亡原因になっています。特にマラリアは、毎年世界で2〜3億人が感染し、約300万人が死亡しています。
日本では過去にコガタアカイエカにより日本脳炎が、アカイエカによってフィラリア症が流行したことがあります。
地球温暖化などで将来流行の可能性のあるものにマラリア(ハマダラカ)、デング熱(ヤブカ)、ウエストナイル熱(蚊)等があります。
現在日本に生息する100種あまりの蚊の中で、人から吸血して被害を与える蚊は意外に少なく、駆除の対象になっている主な種類は、ビルの地下の水域で発生するチカイエカ、アカイエカと墓地や竹やぶ、林などで発生するヤブカ類がその対象となります。
※犬の病気として良く知られる犬フィラリアは、人が感染するフィラリア症とは別の種類で、犬フィラリアと呼ばれ、人への感染はほとんどありません。犬フィラリアは、猫にも感染します。犬フィラリアが流行している地域では、屋外を散歩する習慣のある猫の6〜7%が感染しています。
当社のハエや蚊の駆除方法
- チョウバエ、コバエ、チカイエカの駆除方法
- チョウバエには、オオチョウバエとホシチョウバエの2種があり、発生比率は9:1です。 いずれも幼虫は、汚水槽や雑排水槽内のスカム(浮きかす)の中にいて有機物を食べて羽化するので、駆除方法は、成虫対策と幼虫対策とでは違ってきます。
- 幼虫対策と使用する薬剤
- 通常チョウバエやショウジョウバエ等のコバエ防除と、チカイカ等の蚊の防除とを同時に行います。
- 使用する薬剤は、まず雑排水槽や汚水槽の蓋をわずかに開けて、イミプロトリンとフェノトリンの混合エアゾール剤で水槽内の成虫を駆除します。
- 次に、昆虫成長制御剤(IGR剤)の@デミリン水和剤を1トン当たり4gとAフェニトロチオンVP乳剤(1トン当たり50cc)と共に大量の水で希釈し汚水槽を撹拌するように勢い良く投入します。
- 成虫対策と使用する薬剤
- 当社のゴキブリ駆除方法と同様に、室内を完全密封し、食品、食器、調理器具をポリエチレンシートで養生し、水性ピレスロイド剤をULV機で空間噴霧し、2〜6時間密閉状態にします。
小空間の場合には、養生をしてイミプロトリンのエアゾール剤で処理します。
アリ類の生息場所と被害
アリの中には家屋内に生息するアリや屋外に生息していて、家屋内に侵入して食品や人に被害をもたらすものに、イエヒメアリ、トビイロケアリ、アルゼンチンアリ、オオアリハアリ等がいます。
- 台所に群がるイエヒメアリ、ルリアリ、トビイロケアリ
- 体長2〜3mmのイエヒメアリ、ルリアリ、トビイロケアリは淡黄色で、これらのアリは、一般家庭やビル、マンション、デパート等の壁のすきまや壁と柱などの狭い空間やシロアリの食害跡に生息し、台所等に群がります。雑食性であらゆる食品を餌とし、多発すると駆除がきわめて困難になります。
- 繁殖力が旺盛なアルゼンチンアリ
- アルゼンチンアリは、体長が2.5mm位で黒褐色。他種のアリを駆逐してしまう程に繁殖力が旺盛で、集団で家屋に侵入してお菓子や果物に群がり、人に対して不快感や恐怖感を与えることがあります。ベランダやビルの屋上などの植栽害虫のアブラムシの分泌する甘露を食するのでアブラムシを保護する習性があり、各種植物の種子を食害します。
- 毒針で刺噛するオオアリハアリ
- オオアリハアリは体長4〜4.5mmで、ベランダのプランターの中や朽ち木の中、石の下などに営巣しており、屋内によく侵入して、食品に群ります。
腹部の先端に毒針を持っており、時には人を刺して激痛を与えます。肉食性でシロアリを好んで捕食するため、シロアリを求めて台所や風呂場の湿った木材の中に営巣し、6〜8月に大量の羽アリが発生します。
駆除方法と使用する薬剤
- 家屋内に侵入したアリの処理
- 家屋内に侵入したアリは、ピレスロイド系油剤で処理します。
- 柱や土台、壁の中の営巣処理
- 柱の中や土台の中、壁の中等に営巣しているオオアリハアリは、シロアリ駆除と同じように、電動ドリルで穿孔して、ピレスロイド系油剤又は、オプティガード20ECを加圧注入します。
- 屋外からの侵入を防ぐ場合
- 屋外から家屋内に侵入してくるアリを侵入させなくするには、遠赤外線を放射する小昆虫忌避剤の『縄張り棒』をアリの通り道を遮断するように置くだけでアリは家屋内に侵入しなくなります。
- コロニーを全滅させる場合
- 家屋内に営巣しているアリのコロニーを全滅したり、花壇に営巣しているアリのコロニーを全滅させるには、アミジノヒドラゾン系の誘因殺蟻剤のベイト剤や顆粒をアリの通り道に塗布・散布します。
これを働きアリが巣の中に運び込んで、女王アリ、兵アリ、幼虫に分け与えるため、3日ほどでアリの巣が全滅してしまうので、根こそぎ駆除には極めて有効です。
駆除方法と使用する薬剤
ムカデの発生場所と被害
- ムカデの発生場所と被害
- 草むらや林の落葉の下、石垣の間などで、昆虫や小動物を食べて生息しています。中でもオオムカデ類は、よく人家に侵入してきて、ゴキブリなどを捕食する一方で、人間をかむこともあります。
被害にあうと、ムカデがもつ毒の影響で、腫れや痛みが1週間も続き、黒いしみが1ヶ月以上残ることもあります。 - ムカデの防除方法
- 家の周辺、床下、草地、石垣、植物性の腐敗物に、ネオニコチノイド系殺虫剤を動力噴霧器で散布します。
さらに、カーバメイト系殺虫剤を建物外壁に沿って、帯状に散布します。薬剤は、飛散しにくい粒剤なので、1シーズンに1回散布すれば充分な駆除効果があります。
ノミの発生源と防除方法
- ノミの発生源と被害
- 最近、室内で犬や猫などの動物を飼う人が増え、ペツトによって室内に持ち込まれたネコノミによる吸血が増えて来ました。 室内に持ち込まれたノミは、ペットから離れたあと、タタミやジュウタンのほこりの中で卵を生み、サナギから成虫になりペットや人に飛びつき吸血します。
- 被害の多くは、吸血後のかゆみです。ペットを抱いた腕や膝から足首に集中します。 またのら猫が物置や空室屋根裏に侵入し、子猫を生んだりした場合大量のネコノミが発生した場合があります。現在ヒトノミ、イヌノミはほとんど見られなくなっています。
- 当社のノミの防除方法
- まずペットに寄生している成虫を取り除きます。
ノミ取り粉、ノミ取りシャンプー、ノミ取り首輪等を用いて駆除します。
また畳みやジュウタン等の生息場所を掃除機でていねいに掃除し、卵や幼虫を取り除きます。 - 次に有機リン系殺虫剤を10倍に希釈して50ml/平方メートル噴霧します。床下等に猫がは入り込める様な状況であれば床下に動力噴霧器で噴霧します。また畳みの下には、フェニトロチオン粉剤を30〜50g/平方メートル散布します。畳みやジュウタンにはダニ駆除剤(10%フェノトリン)を噴霧します。
ドクガ類の発生源と防除方法
- 激しい痛みとともに皮膚炎を起こすチャドクガ
- チャ、サザンカ、ツバキ等ツバキ科の植物に発生するチャドクガは体長12〜18mm。
成虫は雌成虫は淡い黄色で、前羽の中央に黄色の帯状紋があります。幼虫は体長約25mmで群居性がつよいが老熟すると分散します。サザンカ等の垣根に大発生し、2齢以降の幼虫の背面に無数の毒針毛を有します。 - 幼虫は5〜6月と9月〜10月の年2回発生する。幼虫、脱皮殻に触れると激しい痛みとともに皮膚炎をおこします。
- 無数の毒針毛を持つドクガ
- トクガの幼虫は、バラ科のサクラ、ウメ、ナシ、リンゴ、キイチゴ、ブナ科のクヌギ、コナラ、クリ、マメ科、ツヅジ科等の植物の葉を食害します。
2齢以降の幼虫の背面に無数の毒針毛を有します。年1回の発生で、幼虫は4月〜6月に見られ、若齢幼虫で越冬します。幼虫、脱皮殻に触れると激しい痛みと共に皮膚炎を起こします。
当社のドクガ類の駆除方法
できるだけ幼虫の小さいうちに見つけて、その被害葉を切り取って処分します。または、綿に油を付けたものを棒の先につけ、点火して幼虫を焼き殺します。
殺虫剤を用いる場合は、フェニトロチオン、ペルメトリン等の乳剤を6月から7日おきに1〜2回散布します。群居している幼虫にエアゾール剤も効果があり、卵塊を見つけてつぶすとかなりの予防になります。